起業・開業するのはとても大変ですが、しかし一番楽しい時でもあります。

このページでは、「開業届を出す」や「事業計画書を作る」など、ネット上にたくさん情報があるようなものは掲載していません。それより、実践的にやっておいた方が良いことを掲載しています。

私は複数の事業を経営していますが、どの事業をスタートさせるときでも、それを始めるまでの過程が一番楽しく、やりがいがあるものです。

起業するときには、たくさんのことをこなしていく必要がありますが、このページではその中でもホームページ制作業者として、そしてこれまで複数の事業を経営してきた者として、これはやっておいた方が良いということ、その方法や順番などをご紹介していきます。

店舗の場所を決める際の重要なポイント

お店や会社の立地は、可能な限り市名や県名などが入った駅の近くが良いです。あるいは住所にも市名や県名が複数入った住所が理想です。

こういう視点でお店や会社の場所を決める方はあまりいらっしゃらないと思いますが、これは集客をする上で大事なポイントです。

市名や県名が入った駅の近くとは、例えば所沢市で開業するなら「所沢駅」の近くが良いということです。

「そりゃ所沢駅に近い方が人が多く集まるから良いに決まってるよね」と思われたかもしれませんが、もちろんそれも理由として有ります。

ただ、それだけではありません。

多くの方が、例えば所沢市内で歯医者を検索して探すときに、

「所沢 歯医者」と検索する方も多いと思います。

この時、Google検索やヤフー検索では所沢駅近辺の歯医者を上位に表示させる傾向があるからです。Googleマップ検索でも同じ傾向があります。

あるいは「西所沢」「新所沢」でも良いです。多少効果は落ちますが、所沢駅近くは家賃も高いですから。

また、さらに「歯医者 埼玉」などのように県名で検索するケースも考えられます。この場合検索で有利になるのは、さいたま市内の事業者です。

恐らく、住所に「埼玉県さいたま市」と2回埼玉が入るからだと考えられます(Googleは「埼玉」と「さいたま」は同じ、または同義語と捉えています)。

このように考えると、立地によって検索で有利・不利に影響することになるため、どこで開業するかを検討する時の判断材料にされると良いです。

また、「埼玉 ○○」のように県名で検索された時に上位に表示されるようにしたいのか、あるいは「所沢  ○○」のように市名で検索された際に上位に表示されるようにしたいのかによって、立地の検討材料にしてください。

「検索で上位に表示されるのがそれほど大事?」かと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、この有利・不利は相当売上や集客に影響してきます。

これは弊社でホームページ制作やSEO対策を承っている事業者さまの中で大変苦労されている方もいらっしゃるので、ご紹介しておきます。

あるお客さまは都内で事業を経営されていますが、弊社にホームページ制作のご依頼をいただいたのはホームページのリニューアルでした。その頃からのお付き合いです。

その事業者さまは、例えば「中野区 接骨院」と検索された際に上位に表示されるようにしたいというご要望がありました。

その事業者さまは中野区にありますが、最寄り駅は鷺ノ宮です。

しかし、「中野区 接骨院」と検索すると中野駅近辺の接骨院ばかりが上位に表示されています。これはGoogleがそのようにしているからです。

鷺ノ宮にある接骨院が「中野区 接骨院」で検索して上位に表示するのは本当に大変でした。それに比べて、中野駅近辺の接骨院はほとんどSEO対策をしていないようなところが上位に表示されています。

また、住所にしても、鷺ノ宮の場合は「東京都中野区鷺宮」となりますが、中野駅近辺の住所は「東京都中野区中野」と、「中野」が2回入ります。その点でも鷺ノ宮より中野駅近辺の方が検索で有利になると考えられます。

幸い、大変な努力をしていただいて目標のキーワードで上位に表示されるようになりましたが、それほどSEO対策と地名や駅名の関係は密接に結びついているのです。

注意

この記事を最初に書いたのは2015年でしたが、その頃に比べると駅名や住所に市名が入っている有利性は低くなりました。
詳しくは、seoと地名・駅名との関係をご覧ください。

社名や屋号を決める重要な2つのポイント

社名や屋号に地名や業種を入れると有利

先に書いた、「店舗の場所を決める際の重要なポイント」と理由は似ていますが、社名や屋号に地名や業種名を入れることも大切です。

例えばさきほどの例で言えば、屋号を「中野接骨院」という名前にすると「中野 接骨院」で検索された際に大変有利になります。

そんな単純なことですが、この名称で事業ができるかどうかで集客力は計り知れないものがあります。地域に密着したご商売の場合は特にそうです。

Google検索の仕組みはGoogleが作っていますので、検索結果の順位もGoogleが決めている訳ですが、Googleからしてみると、検索している人が「中野接骨院」という名前の接骨院を探して検索しているのか、「中野にある接骨院」を探しているのか判断がつきません。

だからどうしても中野接骨院を上位に表示させるしかないのでしょうね。この傾向は当面続くと思われます。

とは言え、このような都合の良い屋号や社名はすでに使われていることが多いですし、名前にこめる思いもあると思いますので、あくまで参考事例としてとどめておいてください。

あまり他に使われていない名称にする

屋号や社名を決める際には、なるべく他で使われていないものや、使われていても少ない名称にした方が良いです。

間違っても大企業やチェーン店などとは被らないようにしてください。

なぜあまり他に使われていない名称にするのが良いかというと、その名前で検索されたときに表示されやすくなるからです。

逆に同じ名称があちこちで使われていると、せっかく会社やお店の存在を知ってもらっても検索すると他のホームページが上位に表示されて、自社のホームページがなかなか見つけてもらえません。

例えばですが、社名を「スカイラーク」にしたとします。

しかし、スカイラークで検索するとファミリーレストランの「すかいらーく」の情報がが出てくると思います。ファミレスの「すかいらーく」は平仮名ですが、カタカナで検索してもたくさん「すかいらーく」の情報が検索で上位を占めています。それだけ大企業やチェーン点は強いです。

他にもスカイラークという言葉を使ったホームページがたくさん出てきます。美容室もありました。

「スカイラーク」という言葉はあちこちで使われているため、そのような社名や屋号にするのは得策ではありません。

逆に、例えば弊社は「ピークトラック」という名前ですが、その名前で検索しても同じ名前の屋号が無いので簡単に検索で上位に表示されるようになります。

また弊社はダイビングスクールも経営していますが、屋号は「アズールマリノ」です。この名前も他には使われていなかったので、簡単に上位に表示させることができました。

ただ、もっと言えば理想は短くて覚えやすい名称が良いです。また最近ネット関係の企業やブランドではカタカナ四文字が流行っていますね。

カタカナ四文字程度で覚えやすく他には使われていない名称を見つけられればベストでしょう。

ホームページは早めに作る

ホームページはいつ作れば良いのでしょうか?

ホームページはとにかく早めに制作した方が良いです。

特に個人事業の方などで資金に余裕がない場合、事業を開始してなるべく早く売り上げが立たないと困りますよね。

多くの方が、ホームページは開業と同時に公開すれば良いと考えたり、あるいは開業してから制作すれば良いと考える方もいらっしゃると思います。

ホームページは集客の要(かなめ)でもありますが、ホームページで集客できるようになるまで時間がかかります。

理想は開業する1年以上前から作り始めた方が良いですが、そうでなくてもとにかく早く作った方が良いです。

弊社がホームページ制作を請け負ったお客さまで、開業の1年前からホームページを公開したお客さまがいらっしゃいますが、その方は開業と同時にたくさんのお客様が来店されて、初月から大きな売り上げを達成された方がいらっしゃいます。実は最初からそのような計画ではなかったのですが、たまたま開業が1年遅れとなってしまったのです。

開業前から集客に成功した事例はこちらをご覧ください。

SNSを立ち上げる

これもホームページ制作と同じで、できるだけ早くSNSを立ち上げるべきです。

SNSと言ってもTwitter、Facebook、Instagram、YouTubeなどいくつもありますが、どのSNSを使っていくのかは業種によって違ってきます。

複数のSNSを運営するのは手間がかかりそうに感じるかもしれませんが、複数運営でもある程度は手間をかけずに運営する方法もあります。

SNS運営で大事なポイントは、たくさんのフォロワーや「いいね」をもらわなくても良いということです。もちろん大いに越したことはありませんが、多くの方がフォロワーが増えなかったり「いいね」がもらえなくてだんだんモチベーションが下がって更新するのを止めてしまいます。

しかし、一般的な事業で集客のためにSNSを運営しても、そう簡単に多くのフォロワーが集まるわけではありません。それでもSNSはやり続けた方が良いのです。なぜなら、それがSEO対策にもなり、ホームページの検索順位をあげる要因にもなるからです。

そもそもSNSで何万人のフォロワーがつけば、場合によってはそれだけで生活していけるくらいの収入が得られるかもしれず、そんな素質があれば本業を辞めてSNSで生活することを考えた方が良いくらいです。

ロゴや名刺・パンフレットを作る

仮にホームページを開業より前に制作できたとして、できればそのホームページ制作と同時にロゴも作った方が良いですね。

ロゴが有るとホームページも雰囲気が出ます。

名刺やパンフレットは住所が決まらないと作れませんが、ロゴはいつでも作れます。

また名刺・パンフレット(リーフレット)も住所が決まればなるべく早く制作した方が良いです。開業前でもあちこち配れば意外とすぐになくなってしまいます。次に増刷する時に少しずつ修正を加えていけば良いので、早めに作ってどんどん配ると良いです。

ちなみにどんどん配ると言っても、街頭でのビラ配りやティッシュ配りはあまりお勧めできません。私も昔自分の事業(ダイビングスクール)でやってみたことはありますが、労力だけかかって効果は薄いです。

それしか無かった時代はそれも良かったのですが、今はインターネットという広告には最適な手段がありますので、街頭でのビラ配りをする時間があればSNSの更新などに労力をかけた方が良いです。

それより、パンフレットなどは近隣のお店などに置いてもらえるように頼んで回ると効果的です。もちろん断られることも多いですが、意外と快く置かせてもらえるところもたくさんあります。

BtoBは展示会で名刺を集める

B2Bの事業の場合は展示会で名刺を集めるのも大事です。

一般的な小売店と違い、顧客との接点が少ないので、展示会はその大事な接点になります。

また一般的な展示会の考え方では、自社が展示会に出展して、そこに来場する方々と名刺交換をすることが多いと思います。

しかし、視点を変えて逆の立場で展示会に足を運ぶのも一つの方法です。

自社の顧客になりそうな業界の展示会に足を運んで、そこで名刺交換をしていくのです。展示会に出展するとなるとかなりの出費になりますが、逆の立場(お客として)で行けば交通費とわずかな入場料を払うだけですみます。

開業前は展示会に出展することもできないので、その前にこのようなアクションを起こして顧客リストを作っておくことも検討してください。

商工会議所に入会する

これは開業届を出してからでも良いですが、商工会議所に入会しておいた方が良い場合があります。ピークトラックも所沢市の商工会議所の会員です。

特に入会した方が良い業種は、地域に密着したビジネスの場合です。同じ市内に在住している人や、市内の企業を顧客にしたい場合には商工会議所に入会した方が良いです。

まとめ

開業前には店舗や会社の備品を決めて購入したり、開業届や登記をするなどたくさんの作業をこなす必要がありますが、それらは必要不可欠ではありますが、集客とは直接関係がありません。

このページでリストアップしたことは全て集客に関係することばかりです。

届けは出せば終わりですし、備品も購入すれば終わりですが、集客に関わることはこれから先にもずっと続きます。

できることから早めに手を付けていくことをお勧めします。