これからホームページを作成する人や、既存のホームページを運用している人にとって避けて通れないのが、ホームページ内で使われている画像や文章の著作権についてです。
もしかしたらこれから使おうとしている画像や文章が著作権に違反するものである可能性がありますし、既存のホームページを見返してみると既に著作権に違反している可能性があります。
あるいは、逆のパターンで自社のホームページで使っているオリジナルの画像が他のサイトで使われているケースもあり得ます。
このページでは、ホームページで使う画像や文章の著作権についてご説明いたします。
弊社でも実際にあった著作物侵害の例
弊社でホームページを制作したお客さまには、SEO対策を頑張ってやっている企業様も多いです。SEO対策にはページの追加が欠かせませんので、それぞれのお客さまで文章や画像などを使ってページを増やす努力をされています。
そんな中で一度、ある事件が起こりました。
お客さまから次のようなご相談がありました。
「知らない人から電話があって、『画像が勝手に使われている。著作権侵害だ!』と言われた。どうしたら良いですか?」というご連絡でした。
どんな画像や文章を使ったら著作権違反になる?
結論から言えば、イラストや写真、画像なら作者や撮影者の個性や思想が表現されたものを使うと著作権違反に該当する可能性が高いでしょう。
文章の場合だと、書き手の個性が現れるので同じ文章になることはないため、一字一句同じ文章が長く続いている場合は著作権違反に該当する可能性が高いです。
文化庁のホームページからの引用によると、以下の4つの条件を満たしている限り、著作権があるもの(著作物)としてみなされます。
文化庁「著作物」
- 「思想又は感情」を表現したものであること
- 思想又は感情を「表現したもの」であること
- 思想又は感情を「創作的」に表現したものであること
- 「文芸,学術,美術又は音楽の範囲」に属するものであること
画像や文章を使う上で以上の4つの条件が認められるため、使用する際は十分に注意しましょう。
著作権の判断は難しい
著作権に関する説明は先に記載した通りですが、そうは言ってもなかなか判断が難しい場合があります。また、著作物だからといって必ずしも使えないわけではありません。
大切なのは、注意深く使用することと、曖昧な場合には使わないようにすることです。
著作権に違反しないようにするにはどうすればいい?
著作権に違反しないようにするためには、以下のことに注意していただければ良いです。
- 他人が作成したものを許可なく勝手に使用しない。ネット上にある画像や文章は基本的に誰かが作ったものなので、勝手に使うと著作権侵害になります。
- 画像を使用するなら、商標利用可能なフリー画像や有料の画像を使うのがおすすめです。これらの画像はホームページでも問題なく使用できます。ただし、SEO対策として画像を使いたいなら、このような画像は効果は無いので注意が必要です。SEO対策として画像を使うなら、オリジナルの画像にしてください。
- 文章は自分で考えて作ったものであれば著作権違反に該当する可能性は低いでしょう。文章は作成者の個性が必ず出るため、誰が書いても同じ文章になることはありません。
- 著作物を使用、複製、変更、配信する前に、著作者から許可を得ることが最も確実な方法です。許可を得れば、著作権に違反することはありません。
- 著作物を引用し、引用元を明示したり、ご自身で考えて著作物を再解釈したりすることは、著作権に対する一定の防御策になります。ただし、これも適切に行う必要があります。
まとめ
著作権に違反していないかどうかは、ホームページの運営を長く続ける上で非常に重要なことです。
著作権に違反していると相手から訴えられる可能性がありますし、最悪の場合ホームページを閉鎖する事態になりかねません。
著作権に違反していないかどうかはもちろん、コピペチェックなども行って一致率が高くなってないか確認しましょう。
著作権に関する法律は複雑で変化することがあるため、特に商業利用や複雑なプロジェクトの場合は、法的アドバイスを受けることが賢明です。