このページでは、SEO対策に興味を持ったばかりの初心者の方を対象に、なるべく専門用語は使わずにわかりやすく説明しています。

ページの最後の方では、ピークトラックが提唱する「中小企業・個人事業が今やるべきSEO対策の秘策」をご紹介します。

SEO対策基礎の基礎 SEO対策ってなに?

また後程詳しく説明しますが、検索で上位に表示させるための対策をSEO対策と言います(もしくは単にSEOと言います)。
検索で上位に表示させるとは、例えば自社がマッサージ店を経営していたとします。自社のマッサージ店のホームページをたくさんの人(見込み客)に見てもらえれば集客につながりますよね?そのためのホームページですから。

たくさんの見込み客に自社のホームページを見てもらえるようにするには、例えばそのマッサージ店がさいたま市内にあるなら、Googleとかヤフーの検索画面で、

「さいたま市 マッサージ」と検索された時に、自社のマッサージ店のホームページが一番上に出てくれば良いと思いませんか?

その「一番上に出てくる」ことを目指して様々な施策を行う事をSEO対策と言います。もちろん、一番上でなく二番目三番目でも、たくさんの競合他社の中から上の方に出てくれば、それはそれで成功と言えます。

ただし、一番上にいる時の威力は凄まじいものがあります。そして、順位がどんどん下がれば下がるほど見向きもされません。

そして特にできたばかりの新しいホームページほど下の方~にいらっしゃいます。

残念ですがこれが現実です。決めているのはGoogleなのでGoogleに文句を言いたくなりますが文句をつけることさえできません。

しかし、事業を成功させるためにはSEO対策を意識してホームページ運営をすべきですし、上位に表示された時の威力を少しでも実感できれば、いかにSEO対策が重要かが理解してもらえます。

これだけは知っておいて欲しいこと

検索で上位に表示された時の威力は凄まじい

これから新しくホームページを制作される事業者様、すでにホームページはあるけど検索ではなかなか上位に表示されずにいる事業者様。

検索で上位に表示されるということがどれだけの威力があるのか、なかなか想像がつかないかも知れません。

上位に表示されると言っても、どんなキーワードで上位に表示されるかが重要なのですが、自社のビジネスに直接的に影響を及ぼすキーワードで上位表示されると売上は何倍にもなります。

もし上位に表示されているのに売上も集客も上がらないなら、それはホームページの構成が間違っている、キーワードの選定が間違っているか、あるいは根本的に自社のビジネス自体が消費者に受け入れられていないと判断するしかありません。

マーケティングの世界ではSEO対策は最重要視

マーケティングと言ってもピンとこないかも知れませんが、ホームページを使って宣伝することもその活動の一つです。
マーケティング=広告と言うと、マーケティングのお勉強している方々からの批判が殺到するのですが、中小企業のリアルなビジネスの現場においては広告活動と考えてもらって差し支えないですし、その方が理解しやすいと思います。
マーケティングの中でも、特にホームページやSNSなどネットの世界で行われるマーケティングはデジタルマーケティングと言われたりしますが、その施策の中でもSEO対策は常に上位にリストアップされるくらい重要で、それは2025年になっても変わらず、またこの先も人々が検索と言う行為を行う限り続きます。

ちなみに米国のマーケティング会社でHubSpot(ハブスポット)という有名な会社がありまして、その会社が毎年マーケティング担当者の人たちに調査を実施しています。その2024年の調査で、

「今年最も大きな投資効果を産んだのは何ですか?(Which channels have resulted in the biggest ROI this year?)」

と聞いたところ、最も回答が多かったのは「Website/blog/SEO」でした。

ハブスポット、The State ofMarketingより
ハブスポット、The State ofMarketingより

SEOは効果がない?SEO対策に拒否反応を起こしてはいけない

SEO対策というと拒否反応を示してしまう方も少なくないかも知れません。

「やってみたけど効果がなかった」

「以前SEO業者に頼んだけど、何をやっているのかわからず効果も出なかった」

10年ほど前からそんな話が頻繁に聞かれるようになりました。

以前のSEO対策業者さんがどんな事をしていたかというと、リンクを売る、ダミーのホームページをたくさん作って売る、小手先の対策しかしない、無意味なツールを売る、そんな事をやっていました。

上記に挙げたような対策方法も以前は効果が有ったのです。まだまだGoogleが子供だった時代です。しかし今はGoogleも成長し、賢くなりました。ですから以前のような手法は効果がなくなってしまったのです。そして今後もSEO対策はますます複雑になり、どんどん変化していきます。

しかし、GoogleやYahoo!などの検索サイトが使われなくなるならともかく、そうで無い限りは検索結果には必ず順位が付き、その順位によって集客や売上が大きく左右される状況に代わりはありません。

ホームページで集客するには、検索順位を上げるかネット広告などを使う、もしくはその両方を行うことが最も有効な手段です。

検索順位を上げるSEOに成功すれば大きな業績アップに繋がりますので、ぜひ真剣に取り組んでみてください。

Googleが言っていること

Googleが公表しているSEO対策の考え方や評価について詳しく書かれたドキュメントになりますので、ぜひ一度ご覧ください。

SEOの基礎

Googleが公表しているのは真実?

ところで、Googleが公表してくれているこのドキュメントや、Googleが言っていることが本当に正しいのかどうかは昔からSEO業界では話題になるところでした。

それが2024年、なんとGoogleの社内文書が流出し、SEO界隈では2024年最大のニュースになっていました。英語の文章なのと、社内文書なので外部の人間が読んですべてを正しく解釈できるとは限りませんが、中には
「やっぱり公言してたことと違うじゃん!」
と読めてしまうような内容もあり、かなり話題になりました。

SNSを運営するのも良いですが、それも実はSEO対策になりますし、どうすれば検索順位が上がるのかをしっかり学び、実践することでまだまだ可能性は有りますし、繰り返しますが上位に表示された時の威力は本当に驚くほどなので、ぜひSEOを意識したホームページ運営を正しい知識で行ってください。

これも後で詳しく記載していますが、SEO対策はGoogle対策でもあります。従って、先ほど紹介したドキュメントなどを読んで、Googleがどのように評価しているのかや、Googleの考え方を知る必要があります。

GoogleはSEO対策について重要なことを言ってくれてます。

以下、Googleの「Google 検索に関するドキュメント」より抜粋(先ほど紹介したドキュメントです)

興味深く有益なサイトにする
検索結果での存在感を高めるには、魅力的で役立つコンテンツを作成することが、このガイドで説明している他のどの方法よりも有効であると考えられます。魅力的で、役に立つコンテンツといっても、その意味は人によって異なりますが、一般的には以下のような点で共通しています。

  • 文章が読みやすく、よく整理されている: 文章をよく練り、わかりやすく自然な言葉を使い、誤字脱字や文法的な誤りをなくします。長い文章は段落や章などに分け、全体を見通せるように見出しを付けてください。
  • コンテンツに独自性がある: 新規のコンテンツを作成する際は、たとえ一部であっても他人のコンテンツをコピーしないでください。ご自身の知識に基づいて、自分で作成してください。誰かが公開したコンテンツの焼き直しはしないでください。
  • コンテンツが最新: 公開済みのコンテンツを確認し、必要なら更新し、的外れになったら削除します。
  • コンテンツが有用で信頼性が高くユーザーを第一に考えている: 読者から役に立ち信頼できると思われるようなコンテンツを作ってください。たとえば、専門知識や豊富な経験を持つ情報発信者が書いた記事であれば、記事の専門性を理解してもらえます。

https://developers.google.com/search/docs/fundamentals/seo-starter-guide?hl=ja

基本的にSEO対策はホームページに書かれている“文章”と、ホームページ間の“リンク”が大切です。
文章に書いてある内容をGoogleが読み、検索順位を決める判断材料の一つにしています。

その文章にオリジナリティや専門性が必要だとGoogleは言っていますが、それが書けるのは誰かといえば、業者さんではありませんよね。自社のことを一番良く知っているのは経営者やスタッフの方々ですし、業界のことを一番良く知っているのも。

ですから、先ず何より自社のアピール文章はもちろんですが、お客様がホームページに何を求めているのかを考え、それをホームページに掲載することがまずはSEO対策の第一歩になります。

とは言え、他社も同じようなことを書いているし、業種によっては書きたくても書けない(公にできない)こともたくさんあります。これまでもそのようなお悩みをたくさんお伺いしてきました。

しかし、今書けることがなければ、書けることを作ることだってできます。ホームページのネタを考えているうちに、自社のサービスが増え、それがお客様に好評だったことがありました。

お手伝いいたします

「文章が思い浮かばない」「題材が無い」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんがご安心ください。ピーク・トラックがお手伝いさせていただきます。

いずれにしても、ホームページと向き合うことは、自社の製品やサービスと向き合うことでもあります。ホームページに書く内容を考えることで、逆に新しい製品やサービスにつながるアイディアが思い浮かぶこともあります。

初めてホームページを作る事業者様は、先ずは同業他社の内容を真似して(コピーは厳禁)作って良いですが、そこにオリジナリティや専門的な内容が含まれていないと検索で上位に表示することはできません。

SEO対策をさらに詳しく説明

冒頭でSEO対策について簡単に説明しましたが、ここからはもう少し掘り下げて説明していきます。

SEO対策とは、Search Engine Optimizationの略で、別の言い方をすると「検索エンジン最適化」となります。
「SEOが『検索エンジン最適化』なので、それに『対策』という言葉をつけるのはおかしいのではないか?」という意見が昔からありますが、まあそれは余談です。SEOでもSEO対策でもどちらでも良いです。

検索エンジンというのは、GoogleYahoo!などの検索サイトのことだと思っていただければ結構です(以下、検索エンジン=検索サイトとします)。

Yahoo!の検索画面

https://www.yahoo.co.jp/

ヤフー検索

Googleの検索画面

Google検索

検索した後には、その検索結果が表示されますね。例えばGoogleで「天気予報」と検索すると下記のような検索結果が表示されました。
(この画像をみて後から気付いたのですが、ヤフーの天気が一番上に来ているので混乱するかも知れないですね。Googleで天気予報を検索したら、その結果には一番上にたまたまヤフーの天気予報が表示されただけで、この時の検索はヤフー検索ではなくGoogleを使っています。)

検索順位結果の画面イメージ

1番上はYahoo!の天気予報サイト、2番めは日本気象協会のtenki.jp、3番めは気象庁のホームページです。

この下にもたくさんの天気予報に関するホームページが並びます。

このGoogleやYahoo!で検索された時に、自社のホームページや個人のブログ記事などを上の方に表示させる(上位表示)ための方法をSEO対策と言います。

検索した人は当然ながら上の方にあるホームページから順番にクリックして見ていくのが普通なので、順位が上の方に有れば有るほどたくさんの人に見てもらえるということになります。

検索結果の順位は誰がどのように決めているのか?

検索結果を決めているのは、基本的には検索ロボットです。ロボットと言っても、こういうロボット↓

ロボット

ではありません。

インターネット上に公開されているホームページなどを巡回して情報収集しているプログラムのことで、クローラーとかスパイダーとも呼ばれたり、単にロボットと呼ばれたりもします。Google自身は「ウェブ クローラー」と呼んでいます。

そのプログラムの中の基準、理屈に沿って順位が決まっているのです。この順位を決める基準や理屈のことをアルゴリズムと読んでいます。

もちろん、このアルゴリズムそのものはロボットが勝手に考えて組み込んでいる訳ではなく、人間が考えてロボットに組み込んでいます。

具体的にどんな基準が有るのかは後ほど説明します。

ちょっとぴんと来ないかも知れませんが、少なくとも、どこかの誰かが直接ホームページを見て順番を決めている訳ではなく、プログラム(ソフトウェア)が勝手に情報収集して順番を決めていると言うことだけわかって頂ければ。

ちなみに昔は人間がホームページを見て情報を集めて、人間が順番を決めていました。多分あの頃が一番情報の質が良かったと思います。

いずれにしても、この検索順位で上位に表示されるようにホームページに工夫を加えることをSEO対策と言います。

SEO対策の大前提

検索サイトによって基準が違う

実は検索サイトはたくさんあります。

検索エンジンの一覧『ウィキペディア(Wikipedia)』

その代表的なものがYahoo!やGoogleで、他にもbing(ビング)やDuckDuckGo(ダックダックゴー)などがあります。前述のアルゴリズム(検索結果の順位を決める基準)は、検索サイトによって違いがあります。従って、ある検索サイト(例えばYahoo!)で検索した結果と、他の検索サイト(例えばGoogle)で検索した結果とでは順位が違う場合があります。

ということは、それぞれの検索サイトの基準を知って、それに合わせてSEO対策をしなくてはいけないのでしょうか?

Googleだけ対策すれば良い

検索サイトによって順位の基準が違うのであれば、それぞれの基準を調べて対策した方が良いとも思えますが、実際にはそれは現実的ではありません。

日本の場合、2024年8月の時点で検索サイトのシェアは

1位 Google 84.19%
2位 Yahoo! 13.44%
3位 bing 0.92%
(スマホ検索での順位です)

でした。

スマホ版検索エンジンシェア2024
引用元:Statcounter GlobalStats 
https://gs.statcounter.com/search-engine-market-share/mobile/japan

ちなみに2022年時点では

1位 Google 79.2%
2位 Yahoo! 19.88%
3位 bing 0.37%
(スマホでの順位です)

となっていました。

いずれにしてもGoogleが圧倒的ですね。

実はさらに言うと、GoogleとYahoo!の検索結果はほぼ同じです。どちらで検索しても同じような順位になっています。
なぜなら、Yahoo!もGoogleの仕組みを使っているからです。多少の違いはありますが、どちらを使ってもほぼ同じです。

ということは、100%近くをGoogleがシェアしているとも言えますので、Googleの基準を調べて、それに合わせて対策をすれば良いということになりますね。

ところで、Googleとbingでは検索結果は大きく違います
また、先ほどの調査結果は記載の通りスマホ検索でのシェアですが、パソコン検索になるとまた違ってきます。

下記のグラフの青い線はビングで、黄色い線はヤフーです。ビングはスマホ検索でのシェアは1%にも満たないのですが、パソコン検索でのシェアはヤフーを凌駕しています。

引用元:Statcounter GlobalStats 
https://gs.statcounter.com/search-engine-market-share/desktop/japan

パソコンでBing検索のシェアはが高い理由は、Bingはマイクロソフトが作っていて、Windowsパソコンに標準で入っているからですね。
マイクロソフトはAIにも力を入れていますし、今後のシェアに注目で、パソコン検索が多く使われるBtoB事業ではBingでのSEO対策視野に入れても良いかも知れません。

さて、検索サイトはたくさんあり、それぞれの検索サイトによって検索順位が変わってくるのですが、とは言えGoogleがほぼ100%を占める現状を考えると、SEO対策としてはGoogleだけ考えて対策をすれば良いということになります。つまり、SEO対策=Google対策という訳です。

対策の具体例

SEO対策=Google対策ということになりますので、まず何よりGoogleがどのように考え、検索結果の順位を決めているのかを知る必要があります。

しかしそれを説明する前に、その手法には具体的にどんなものが有るのか?を説明していきたいと思います。そしてここでは、わかりやすいように説明するために、以前行われていた方法も使って説明しています。しかし、それらの中には今はやってはいけない事、またはやっても意味が無いものも含まれますのでご注意ください。

まずは何よりキーワード

SEO対策の最終的な目的は、ホームページの検索順位を上げて、たくさんの見込み客や読者を獲得することにあります。

「とにかく誰でも良いからホームページを見てほしい」という訳ではなく、見込み客や読者になりそうな人に見てもらわないと意味がありません(そうでない人に見に来てもらっても意味がないということではありません)。

さて、見込み客になり得る人にホームページを見てもらうには、その見込み客が検索する際に使いそうなキーワードをリストアップします。これがまず第一歩です。検索キーワードとも言います。

例えば歯医者さんが、その歯科クリニックのホームページで集客(集患)したいと考え、SEO対策をするとします。

この場合、歯医者を探している人が検索しそうなキーワードをリストアップしていきます。これは想像もつきやすいと思いますが、歯医者を探すのは虫歯だったり、インプラントだったり、ホワイトニング、矯正などが目的です。

ですから、キーワードとしては“虫歯”、“インプラント”、“ホワイトニング”、“矯正”ということになります。

他にはどうでしょう?例えば所沢市に住んでいる人なら、“歯医者 所沢”と検索する人もいるでしょう。痛い治療が嫌いな人なら、“歯 治療 痛くない”と検索するかもしれません。予約しなくても良い歯医者を探している人なら、“歯医者 予約不要”と検索するでしょう。

このようにして、先ずは自院の診療内容や診療方針などと関連のあるキーワードをリストアップします。

このキーワードをリストアップする作業は、今も昔も変わらずSEO対策では重要な作業です。

キーワードを意識した文章を書いてホームページに掲載する

キーワードをリストアップしたら、それに沿った文章を書いてホームページに載せます。基本的に、ホームページに無いキーワードでは上位表示できません。例えば、「インプラント」というキーワードで検索された時に上位表示させたい場合に、ホームページのどこにも「インプラント」という文字が入っていなければ上位表示はできません。

と以前はそうだったのですが、最近のGoogleは必ずしもキーワードを書いていなくても、そのページが検索する人の意図に沿っていて、なおかつGoogleの評価基準に沿っていれば、文章の中にキーワードが入っていなくても検索された時に上位に表示する可能性もあります。

具体例をあげると、ある歯科医のページに「歯を白くする」というキーワードが入っていて、歯を白くするテーマで文章が書かれていたとします。そしてそのページには「ホワイトニング」という言葉は一切入っていないとします。

以前であれば、そのページに「ホワイトニング」と書いていなければ、「ホワイトニング」で検索した際にそのページが上位に表示されることはありませんでした。

しかし最近はそれが表示されるようになってきています。

つまり、Googleは「ホワイトニング」と「歯を白くする」を同じものだと認識していて、例えそのページに「ホワイトニング」という言葉が記載されていなくても、歯を白くすることをテーマにして、かつGoogleが評価したページであれば上位に表示させるようになっているのです。

Googleが賢くなってきたということですね。

ロボット

たくさんページを作る

ホームページにはどんどんページを増やす必要があります。ページが増えれば増えるほど、そのページにはたくさんのキーワードが自然に入ります。このキーワードが検索された時に、そのページが表示される可能性が出てきます。

これは種まきのようなものです。ページを作ることで種は増やされ、やがてそれが検索にヒットすることになります。

以前はページを増やすためにホームページ制作業者に頼むのが普通でしたが、今は大企業でも無い限りそんなことはしません。自分でページを増やしていかないと追いつかないですし、自分でも簡単にページが増やせるようになったからです。

闇雲にページを増やしても無駄な労力になりますが、かと言ってホームページを作ったきりでほったらかしにしているとせっかく作ったホームページも役にたちません。

と、これも以前であればページをたくさん増やすことでで上位に表示される可能性が高かったですし、実際多くのケースでそうなっていたのですが、最近はそれもだいぶ変わってきたようです。

かなりの頻度でページを追加しているのにも関わらず順位が上がらないで、ほとんどページを追加していないホームページばかりが上位を占めるというケースも多々見られるようになりました。

これには様々な理由が考えられますが、やはりホームページそのものの「価値」の違いが大きいようです。また、Googleはホームページをカテゴリー分けしていて、そのカテゴリーごとに評価の基準を変えているようです。

またこれはもうだいぶ以前から言われていることですが、ページを増やすと言ってもただ書きたいことを書いていてはダメで、検索者する人の意図に沿ったページを意識して作る必要があります。この辺が実はSEO対策でもっとも重要なポイントになるのですが、これを書きだすとそれはそれは長いページになっていますので割愛します。

超絶大事な外部リンク

ホームページの中のページから、同じホームページ内の他のページにリンクを張ったり、他のホームページからリンクを張ってもらったりします。

 ワンポイント

自分のホームページと他のホームページとのリンクを「外部リンク」と言います。自分のホームページから他のホームページにリンクをしたり、逆に他のホームページから自分のホームページにリンクをしてもらうことを言います。

また自分のホームページ内で他のページにリンクをすることを「内部リンク」と言います。
そして、こちらから見て相手のサイトに対してリンクすることを「発リンク」、相手からこちらのサイトにリンクしてもらう(リンクされる)ことを「被リンク」と言います。

リンクについて詳しくはこちらをご覧下さい。

Googleロボットは、基本的にリンクを辿って情報収集(クロール)していますので、リンクをしたりしてもらったりするのも大事です。そのため、以前は「相互リンク」なんていうのも非常に流行りましたし、業者さんが大量にリンクを売っていたのもこのためです。

リンクをしてもらうのはSEO的にかなり重要です。Googleは、たくさんのホームページからリンクをしてもらっているページを「価値のあるページ」と考えています。人気投票のようなもので、たくさんのホームページからリンクをされているホームページはそれだけ人気のあるページということになります。しかも一方的にリンクされている状態がSEO的には良いです。
これはSNSをやっている方ならわかりやすいと思いますが、フォロワーをたくさん集めているけど、フォロワーはあまりしていないアカウントって有りますよね。代表的なのが芸能人やスポーツ選手のアカウントです。何万というたくさんのフォロワーはいるけれど、自分からフォローしているアカウントは数十人だったりします。

ホームページもこういう状態がSEO的には好ましく、こんな状況を作れればあっという間に様々なキーワードで1位になれるかも知れません。

しかし現実的にはこんなことは有り得ないですね。しかもこちらからはリンクしないのに一方的にリンクしてくれるお人好しな人はそうそういません。

ですが、それは同業他社も同じです。SEO対策は基本的には想定的な評価になりますので、一生懸命リンクしてもらうホームページを探すのも大事ですし、それには頭を絞って考えることも大事です。

例えば自社の取り扱い商品のメーカーさんにお願いして、メーカーのホームページからリンクをしてもらいます。これならこちらからリンクをする必要はなく、一方的にリンクをしてもらえますね。

リンクについて、とても大事なことを3つご紹介します。これはかなり重要なリンクの根幹なので、SEO対策でリンクしてもらう時には気を付けてください。

① Googleから認められたホームページからリンクしてもらう

他のホームページからリンクをしてもらうのが大事なことだと書きました。しかも一方的にリンクをしてもらう方が良いと書きました。そこで以前良くSEO対策として行われていたのが、自分でたくさんホームページを作り、そこから自分のメインのホームページにリンクをするという施策です。頭いいですね。
そういうホームページを「衛星サイト」と呼んでいました。以前はものすごく効果がありました。
しかし今はケースバイケースで、そのたくさん作ったホームページがGoogleの基準に沿った価値あるホームページであれば良いのですが、そうでない場合は逆効果になる場合があります。
同様に、他の人や企業が運営しているホームページにリンクを依頼しても、そのホームページ自体がGoogleに認められたものでないとリンクとしての効果は期待できないかもしれません。

② 関連性のあるホームページからリンクをしてもらう

リンクをしてもらうホームページは、自社のホームページの事業内容やキーワードと関連性のあるホームページからのリンクが理想です。

例えば歯科医院さんがリンクをお願いするべきホームページは、歯医者や歯の健康などについて詳しく書かれたホームページです。スポーツ用品店なら、先ほど書いたようにメーカーさんのホームページからのリンクが効果が高いです。

③ リンクされても意味がないリンクの仕方がある

表面上はリンクしてもらっていても、SEO対策としては効果が無いリンクがあります。SEOを勉強していると必ず出てくる「nofollow」です。
具体的な例で説明しが方がわかりやすいと思います。

例えば下記に2つのリンクがあります。どちらもこのホームページ内の他のページへリンクをしています。見た目に違いは有りませんし、クリックしても同じページに飛びます。

リンクについてSEO的に詳しく説明したページはこちら

リンクについてSEO的に詳しく説明したページはこちら

どちらも見た目変わりませんよね?しかし微妙に違うんです。

良く見てください。

いや、どんなに目を凝らして見ても・・・・

何が違うかと言うと、中身のプログラム(html)が違うのです。ホームページは人が見て理解できるように作られていますが、その中身はhtmlというプログラムのようなもので作られています。そして、Googleが見ているのはこのプログラムの方を見ているのです。人間とGoogleロボットでは見ているものが違います。

先ほどのリンクがhtmlで見るとどうなっているのか見てみましょう。

一段目のリンクの中身です。

SEOのリンクの説明HTML文

次に二段目のリンク中身です。

SEOのリンクの説明HTML文

今度こそ良く見て違いをみつけてください。途中までは一緒ですが、3行目に違いがありますね。

「rel=”nofollow”」と書かれているかどうかの違いです。これを専門用語ではnofollowタグと言いますが、これが付いていると人間には普通にリンクがされているように見えますが、Googleロボットから見ると
「これはリンクとしては見ないよ」となるのです。

ロボット

なぜそんなことするんでしょうね?どんな意味があるのでしょう?
これはもちろん意味があることで、どちらのリンクも正しいのです。

ただここで知っておいていただきたいのは、nofollowが付いている方は一見リンクをしてもらっているようだけど、SEO的にはリンクとしてみなされないという恐ろしい秘密が隠されているのです。

しかも、このnofollowはあちこちで使われていて、何とかお願いしてリンクをしてもらい、

「あ~、良かった、これでリンクが一つ増えた」と思っていたら、実際には「リンクとしては意味が無い」ということが普通に行われているのです。しかも、わざわざお金まで払ってリンクをしてもらったにもかかわらず、実はnofollowだったりするのです。ネットの世界の闇ですね(実はそれは正しいのですが)。

歯医者さんなどは良くご存知だと思いますが、お勧め歯医者さんなどを掲載したホームページを良く見ますよね。そこで紹介してもらい、自院のホームページにリンクをしてもらっている歯科医院さんも多いと思いますが、残念ながらこれがnofollowになっていて、SEO的にはリンクとしてはみなされないことが多いのです。

SEO対策のためにリンクをしてくれるホームページを探し、リンクを獲得するのはとても大事なことなのですが、nofollowなのかどうかはとてもとても重要なので必ず意識をしておいてください。

また、nofollowがSEOの直接的な被リンクの獲得にはならなくても、そのリンクを辿って実際に人がホームページに来てくれればプラスになりますのでその点もお忘れなく。さらに、実際のところGoogleがどのように評価しているかはGoogleにしかわからないので、nofollowも同様にGoogleがどう評価しているかはGoogleにしかわかりません。

いずれにしても、恐らくみなさんが思っている以上にSEOではリンク、特に質の良いリンクを獲得することが重要です。

そしてなかなかリンク先が見つからない昨今、とにかく頭を捻って考え、調べ、行動するしかありません。

間違っても、「質の良いたくさんのサイトからリンクしますよ~」という業者のセールスには乗らないようにしましょう。

見えないところにキーワードやページの概要を入れる

専門用語でいうと、メタ要素とかメタ情報、metaタグと言いまして、先ほどのリンクのところでも書いたように、人間には見えないけれどGoogleロボットが見ているものです。これをホームページの中に埋め込むのです。

そこに、検索で使われそうなキーワードを羅列して入れたり(meta keywords)、ページの概要(meta description)を入れておきます。良くホームページ制作業者さんが、「SEO対策済み」と言っているのはこれを指すことが多いです。これはやっておくべきなのですが、かと言って大きな効果は期待できません。なぜなら、誰でも簡単にできることだからです。

metaタグは人間には見えないものと書きましたが(もちろん中身のhtmlでは見えます)、確かにホームページを見ても一見して見えません。埋め込まれているものなので。しかしあるところに表示されます。それは検索結果です。

先ほどのGoogleの検索結果をまたご覧ください。ヤフー天気の青字のタイトルの下に説明文「天気予報はもちろん、天気に関する・・・」が書いてあります。これが先ほど設定したmetaタグのページの概要(meta description)です。ホームページに埋め込んだ概要の文章をGoogleロボットが読んで、検索結果にその文章を掲載するのです。

検索順位結果の画面イメージ

そしてSEO的なテクニックで言うと、このmeta descriptionの説明文には上位に表示したいキーワードを入れた方が良く、なおかつ最初の方に入れた方が良いと言われています。いや、もう「言われていました」と書いた方が良いかも知れないですね。最近の検索結果を見ていると、descriptionにまったく書かれていないのに上位に表示されているケースも多々見受けられます。特にローカルビジネスで地名を入れるのはまったく関係ないようです。

以上が具体的な手法ですが、前述した通りここで説明した方法は、SEO対策のイメージが理解しやすいように説明しました。従って今は使われなくなった古い手法も含まれ、それらは意味の無いものだったり、逆にやり方によってはやってはいけない事(スパム)も含まれます。

この後は、近年、そして未来も想定しつつ、最新の手法について説明していきます。

最新の手法はどんなことをするのか?AIは?

前述したように、SEO対策は難しくなっていますが、それは簡単に言ってしまえば、誰でも簡単にできるようなことは当然ながらたくさんのホームページで施策されています。

結局のところ、SEO対策はGoogleに気に入られるように作っていくことな訳で、言い方を変えればGoogleの要求に応えていかなくてはいけないと言うことです。その要求も場合によっては結構厳しいものもありますが、その分やっただけの効果は見込めると信じてトライしていくべきです。

また、中にはとても簡単にできるちょっとしたテクニックも有ります。

ここでは対策の一部をご紹介していきます。

1ページの文字数は多いほうが良い

1ページの文字数は多いほうがGoogleに好まれるようで、それは普段自分で検索して調べ物をしていても良くわかります。

多ければ良いというものでも無いですし、冗長化しているページも多くみかけますが、Googleが好むのですから仕方ありませんし、結局オリジナリティを出し、他のページと差別化するにもある程度の文章量は必要になってきます。

どれくらい必要かというと、最低1000文字以上は欲しいところです。

また、文章が多いということは、単語の数も必然的に多くなりますが、これもSEO対策上は大事なポイントです。

タイトルに数字を入れる

ページのタイトルに数字を入れる。これなら簡単ですね。ちなみにこのページのタイトルも、「2022年最新 SEO対策初心者のための解説記事」と、数字が入っています。

最近良くみかける、「○○の7つの方法」とか、「○○3選」などのように数字が入っているタイトルを良くみかけます。

確かに数字が入っていないより、入っていた方が見たくなりますよね。

外部リンクを張る

まだ誤解されている方も多いようですが、外部にリンクをしてはいけないと言うのは昔の話しです。確かに一時期は外部リンクが不利に働いていた時期もありました。しかし、今はページの中に必ず外部リンクを入れた方が良いです。

外部リンクとは、自分のサイト以外のサイトにリンクするという意味です。

例えば今読んで頂いているページも外部リンクを貼っていますね。

中小企業・個人事業が今やるべきSEO対策の秘策

SEO対策は様々なサイトやブログ、YouTubeで紹介されていて、その中ではテクニック的な話もたくさん紹介されています。それも参考になりますし、YouTubeなどは私も良く視聴します。

SEOを紹介している多くのユーチューバーは、皆さん何らかのブログやホームページでSEO対策に成功している方々ばかりです。それらの経験や知識を惜しみなく(多分)公開していただいているのでありがたいことです。

ただ、多くの中小企業や個人事業が同じことをやろうと思っても無理なことも多く、また同じようにやったところで成果が出ない可能性も高いです。何故なら、彼らはSEOについて研究してきた人たちで、かつ毎日何時間もブログやサイト運営だけに時間を費やした結果得られた成果なのです。そこまでしてやっとGoogleに認められ、上位に表示されるようになっているのです。

しかし多くの事業者さんには本業があります。個人事業を営んでいる方なら本業そっちのけでブログに力を注ぐのも難しいですし(起業したばかりならできるますが)、競争の激しい企業であれば専任の担当者を雇うくらいしないとだめですが、それも簡単ではありません。そもそも専任ですぐに役に立つ、SEOの知識が豊富な人材はそう多くはいません。SEOで成功している人はそれだけで稼いでますし。

長くなりましたが、中小企業や個人事業主の方に是非取り組んで欲しいSEO対策の秘策をご提案します。

それは、

「同じ業界で横のつながりを増やし、協力してSEO対策に取り組むこと」です。

ただ、せっかくここまでお読みいただき申し訳ないのですが、すべての業界でできる施策ではありません。中にはこれができない業界もあります。

しかし多くの業界で必ずやれる施策ですし、しかも効果は絶大なはずです。

現在、某お客様と一緒にその業界で取り組みを始めています。

「うちもやってみたい」「興味がある」という方は是非お問い合わせください。

終わりに

簡単では無いですが、Googleの考え方を理解し、また効果のある方法を推測しながらトライアンドエラーでやってみるのは楽しくもあります。

今後もこのページや他のページなどで最新情報を配信していきます。

このページで使用しているGoogleの画像について

このページで使用しているGoogle検索画面などの画像はGoogleの利用規約に従って使用しています。

Google製品のキャプチャー画像の利用規約についてはこちら